ゴルフというものは、個人的なスポーツです。自分の行為には自分が責任を持たなければなりません。チームスポーツではありません。自分のプレーに反映されるのは自分自身の努力、頼れるのは自分のみです。誠実かつスポーツマンシップに則り、力の限りプレーしなくてはなりません。
1966年、私は結婚しており3児の父親でした。ゴルフのグランドスラム達成をすでに達成、世界のトップに立っていました。アーノルド・パーマー、ゲーリー・プレイヤー、そして私の3人が勝利を独占し、「ビッグスリー」と呼ばれていました。本人たちにとっては自分がどこにランクされようと、どうでもよいことでした。ただ勝ちたかった。3人とも「ビッグワン」になりたかっただけでした。だからあんなに熾烈な試合を繰り広げたのです。でも、一人きりよりも3人一緒の方が強かったと思います。試合、食事、パーティ、旅、いつも一緒にいた素晴らしい友人達です。誰かにトラブルがあると皆で助け合いました。仲間同士だったのです。アーノルド・パーマーとゲーリー・プレイヤーに対する敬愛と尊敬の念、これは私のキャリアにおいてとても重要な要素です。2人は同世代であるだけでなく、私にとってお手本でもありました。「ビッグスリー」は確かにゴルフをよりよいスポーツにしたと思います。
同じ年、私たちは東京で開催されたカナダカップ大会に出場しました。アーノルド、ゲーリー、そして私がロレックスのカクテルパーティに出席したところ、ロレックスが「お礼に時計を選んでください。」というのです。そこでこの「ゴールド」のデイデイトを選びました。当時ロレックスを着けていたゲーリー・プレイヤーが「これが一番いいよ。」と言ったからです。それ以来どこへ行くにもこの時計を身に着けています。私が優勝したトーナメント、世界中で得た名誉、そのすべてをこの時計は見てきました。特別な場所に何度も一緒に行きました。これが初めて買った時計です。他にもたくさん時計を持ってはいますが、常に身に着けるのはこの時計だけです。
「私が優勝したトーナメント、世界中で得た名誉、そのすべてをこの時計は見てきました。特別な場所に何度も一緒に行きました。」
この時計は長年にわたり私の多くを見てきました。ジャック・ニクラウスがキャリアで成し遂げた多くのことです。その歴史を共有したいというコレクターがいますので、この時計をオークションにかけるつもりです。おそらく来年中にね。もしそうなったら、素晴らしいストーリーになると思いますよ。チャリティーに役立つのですから。売り上げはジャック・ニクラウス小児医療財団の資金となり、大勢の子供たちを助けることになります。たくさんの子供たちを笑顔にしてくれることでしょう。
「一人の人間に長く愛用されてきて、この時計は見るべきことをすべて見てきたのではないでしょうか。旧友ですよ、古くからの愉快な親友です。」
私たちは長く続くことを望んでいると思います。人生には不変性が必要だと思います。私は51年間この時計を着用、結婚して58年、同じ家に48年間住んでいます。大きな変化は好まない性分です。不変性が好きです。一人の人間に長く愛用されてきて、この時計は見るべきことをすべて見てきたのではないでしょうか。旧友ですよ、古くからの愉快な親友です。